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DC インタビュー!日本の食文化外交を一手に担う在米日本大使公邸の料理人・雨宮輝仁さん(洋食専門)


ワシントンでこの人に聞きたい第15回目は、在米日本大使公邸で洋食専門の料理人としていつも美味しい料理を作って賓客のおもてなしをしている、雨宮輝仁シェフにお話を聞きました!

公邸内にて雨宮シェフ 日本大使公邸で公邸料理人として働く雨宮輝仁さん

雨宮輝仁さん略歴
調理師専門学校卒業。ロイヤルパークホテルに入社後、 2年目にプロスペール モンタニエ協会主催の見習い料理人コンクール優勝。2012年11月から現職。

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Qシェフになったきっかけは?
A子供の頃からよく家の手伝いをしていて、料理するのは好きでした。でもこの道に進もうと決めたのは高校生の時です。いつも家で料理を作っていたこともあり調理料理実習の成績は良かったんですが、その同じ実習班の中に好きな女の子がいて、僕が料理を頑張って作るとその子が喜んでくれるのが嬉しくて、そのうち気付いたらシェフになろう、と決めていました(笑)。

Q 高校卒業後、調理師専門学校に入ってみて?
A幼稚園から高校までは同じ私立学校に通っていたので、調理師専門学校は全く違う環境で最初はなじむのに苦労しました。でも入学前から「この人の下で学びたい」と言うフランス料理専門の先生がいらっしゃったので、授業はとても面白かったです。先生の作った料理は素晴らしく美味しいし、プレゼンテーションもかっこいいし、「すごい!俺もやりたい!」と半ば一目惚れ的に専攻はフランス料理にすることにしました。

Q学校卒業後にロイヤルパークホテルに入社したのは?
A子供の頃、神田に住んでいたこともありロイヤルパークホテルにはなじみがあったと言うことと、私が師事した先生もかつてこのホテルで働いていらっしゃったこと、そして料理のレベルも高いと言うことからこのホテルへの就職を希望しました。

入社して1年目は丸ビルの中のおしゃれなコーヒーショップに配属されて、サンドイッチやカレーを作ったり、日替わりランチのメニューを考えたりしていました。その後ホテルの地下にあるバンケットの仕込みを担当する部署に行き、ひたすら野菜を切る仕事にかわりました(笑)。コンクールに出たのはちょうどその時のことです。若手料理人にとっては登竜門のコンクールで、規定通りにどれほどできるかを審査されるのですが、優勝した時はさすがに嬉しかったですね。

仕込みをする雨宮シェフ料理を仕込み中の雨宮シェフ

Q優勝はすごいですね!コンクールで優勝して特典もあったとか?
Aそうなんです。優勝者にはフランスに行く航空券がプレゼントされたので、生まれて初めての海外旅行でフランスに行って来ました。パリに到着してふらっと入ったカフェで食べたパンが美味しくて感動したのを覚えています。またリヨンで活躍している日本人シェフを紹介してもらって訪問したり、ランスに行ってシャンパンハウスを見学したり、楽しい旅になりました。ただフランス料理に関してはものすごく美味しいものと、そうでもないものの幅があることを知り、「こんなもんなんだ」と拍子抜けしました(笑)。

Qコンクール後は?
A野菜を切る係から、仕込んだものを実際にお客様にお出しするバンケットの調理場に移りました。ここの仕事はものすごくきつかったのですが、この時にシェフとしての基本を培えたと思います。

QワシントンDCの大使公邸シェフになったきっかけは?
Aうちのホテルから海外の大使公邸料理人を派遣するケースがあることを知り、入社当時からいつかは海外で働きたいと希望していました。入社7年目の時に上司から「ワシントンDCに行ってみるか?」と打診があった時は「行きます!」と即答しました。ホテルに入社してから料理をみっちり教えて頂いていたシェフも元ワシントンDCの大使公邸料理人だったので、運命的なものを感じましたが、同時に重要な仕事なのでプレッシャーもありました。

Q実際にDCに来てみて?
A最初は右も左も分からない状況でしたが周囲に人達に助けてもらってなんとかやってきました。シェフの和食専門の料理人と一緒にDCに来たのですが、シェフの存在は大きいですね。様々な面で助けてもらっていて、おかげで私はのびのびと仕事をさせてもらっています。

雨宮シェフ日本大使公邸内にて

Q公邸シェフとしてやりがいを感じる時はいつ?
A日本大使公邸にいらっしゃるお客様は、アメリカ政府の閣僚や日本の総理大臣などすごい人ばかり。最初は緊張していましたがお客様が誰であっても自分のできることに集中してベストな料理を出すこと大切だと思うようになりました。

Q逆に公邸シェフとして苦労するところは?
A海外にいると食材がいつもいいものが手に入る訳ではないのでそこは苦労しますね。

Q上司にあたる佐々江大使夫妻の印象は?
Aいつも我々シェフのことを気に書けてくれる温かい上司です。佐々江大使は本当に器の大きい方ですし、信子夫人は温かくて優しくて大使公邸のスタッフみんなに本当に愛されていますね。私が落ち込んでいた時に信子夫人はさりげなく声をかけて下さって「この人にはかなわない・・!」と感動したこともあります。

雨宮シェフ仕事の同僚と日本大使公邸の台所で同僚達と

Qところでどんな料理が得意ですか?
A得意料理が何かと言うのは自分が決めることではなくてお客様が決めることだと思っています。何でも作れるのがプロですし、何でも美味しく作っちゃいますから(笑)、自分では何が得意料理かは分からないですね。

Q自分にとって料理とは?
A料理は俺にとって奥さんのような感覚。料理と結婚している感じがします。死ぬなら調理場で死にたいと思うほど好きなんです。だからオフの日でも友人の家に行って料理を作るのは苦じゃないですね。

Q今後どんなことに挑戦して行きたいですか?
AワシントンDCには国務省やホワイトハウスの専属シェフや他の国の大使公邸の料理人など、色んなシェフがいるのでそういう人達と一緒に料理を作ってみたいですね。

任期が終わって日本に戻った後は、ホテルに戻ってまた料理の勉強を続けて行きたいですし、どういう形でもいいからお世話になった人達にご恩返しをして行きたいです。

また、東京オリンピックの選手村で出す料理に何らかの形で関わって行けたらいいなと思います。

友人宅でハロウィーンパーティー友人宅でのハロウィーンパーティーにて。オフの日も食事を作るのが好き

Qオフの日は何をしていますか?
A夏場はポトマック川などに釣りに行ってます!ブラックバスが釣れますよ。
自分が好きだと言い切れるのは料理と釣りですね。

Aありがとうございました!

ポトマック川での魚釣りポトマック川にて趣味の釣り。

インタビュー後記
「死ぬなら調理場で死にたい」というほど、料理が大好きな雨宮シェフ。休日でも友人宅などで料理をふるまうのが好きだと話していますが、実は私も何度かその姿を目撃しています。お休みの日でも本当に楽しそうに料理をしている雨宮シェフを見ていると、それだけでこちらが笑顔になってしまうほど!何度もその手料理をご馳走になっていますがとても美味しくて、そのたびにレシピを聞いてしまっています(笑)。好きなことを仕事に出来ているとこんなに生き生きするものなんだなぁとつくづく雨宮シェフを見ていて思います。

駐米大使夫人の佐々江信子夫人は雨宮シェフについて「とってもアイデアマン!」と話しているのですが、雨宮シェフは料理に関してはどんどんアイデアが湧き出て来るようで、大使公邸での食事会ではそのお客様にとって意味のある、あっと驚く特別の料理を作ったりしてとても喜ばれた、との話も漏れ伝え聞いています。

まだまだ若い雨宮シェフ。そのアイデアマンぶりとおもてな精神で今後、益々料理人として大きくなって行く気がします。これからの更なるご活躍を応援していますね!

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