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②アメリカ不動産情報!ワシントンDCのエリアごとの住宅事情は?


前回に引き続き、アメリカの不動産状況についてお伝えします。第2回目の今日は、ワシントンDC、メリーランド州、バージニア州のそれぞれのエリアごとの住宅事情についてです。今回もワシントンDC、メリーランド州、バージニア州で不動産会社を経営する佐藤ロミさんの監修でお届けします♪

ワシントンDC首都圏の住宅事情

ワシントン DC 首都圏は通常、DC に隣接 したメリーランド州、バージニア州を含む地 域をさします。それぞれの法律に基づき不動産 の ラ イ セ ン ス が 違 う た め 、事 前 に 住 み た い エ リアを決めておくか、複数のライセンスを有す るエージェントに依頼することをお勧めします。

どこに住むか?

ワシントンDC、メリーランド州、バージニア 州のうち、どこが住みやすいかは気になるとこ ろ。不動産法的には、ワシントンDC、メリー ランド州、バージニア州の順に借り手側が有 利となっています。たとえば、ワシントンDCはセ キュリティーデポジットの上限が家賃の1 ヵ 月分ですが、メリーランド州やバージニア州では 2 ヵ月分まで徴収されることがあります。
また、ワ シントンDCやメリーランド州ではセキュリティー デポジットに利子が付くのが通常たでうが、バー ジニア州の場合には13 ヵ月以上の賃貸にの み利子が付くなどの制限があります。

各エリアの詳しい特徴は以下の通りです。

【ワシントンDC】

* ジョージタウン(Georgetown)

ワシントンハーバーの様子
ワシントンハーバー

ジョージタウン大学を中心に広がるおしゃれで洗練されたエリアで、人気のレストランやカフェ、ショップが立ち並ぶほか、有名人が住む閑静な住宅街としても知られています。ポトマック川沿いには、ウォーターゲートやワ シントン・ハーバーなどの高級コンドミニアム(分 譲マンション)も数多く存在します。地下鉄は通って いないので少し不便ですが、バスの路線が通っているので、比較的どこへでも移動ができます。「ジョージタウンに住んでいる」と言うステータスが欲しい方に大人気ですが値段は非常にお高めです!

* デュポンサークル(Dupont Circle)

Dupont Circle駅前

デュポンサークルの駅前

高級ブティックや人気レストランが立ち並ぶ洗練された人気のエリアで、DCの中でも特にゲイカップルやレズビアンに寛容なリベラルな街として知られています。ゲイパレードや、女装をした男性がハイヒールを履いて走るレースが毎年行われるのもこの地域です。ジョンズ・ ホプキンス大学国際関係大学院やブルッキング ス研究所などの学生が多く、ルームシェアをし ている人も多いです。最寄り駅は地下鉄レッドラインの Dupont Circle駅で、バスの便もとてもいいこともあり、若者には特に人気があります。近くには自然派高級スーパーのホールフーズやセーフウエイ、日本食スーパーHANAなどスーパーマーケットもあり、生活するにはとっても便利。ただ人気が高い分、値段はとてもお高めです。

* ウエストエンド(Westend)

Dupont CircleとGeorgetownのちょうど真ん中に位置する人気のエリアで高級コンドミニアムもあります。1791年にDC市長が計画したワシントンDCの都市計画「L’Enfant Plan」の中でこの地域が最も西側(West)に位置していたことからWestendと呼ばれるようになりました。ジョージ・ワシントン大学とメディカルセン ターやリッツ・カー ルトン、パーク・ハイアットなどの高級ホテルのほか、世 界銀行、IMFなどもすぐ近くで、美味しいレストランもいくつもあります。

*ローガンサークル(Logan Circle)

logan_circle

ローガンサークル

Dupont Circleのすぐ隣のロータリー を中心に広がる街で、サークルから2ブロック先に自然派高級スーパーのホール・フーズがオープンしてから、劇的に開発が進んだエリアです。Dupont Circleよりも若干値段が安いため若者にも人気があります。14通り沿いには最近どんどん人気のレストランがオープンしており、年々賑やかになって来ている注目のエリアです。

* コロンビアハイツ(Columbia Heights)

コロンビアハイツ

コロンビアハイツの駅前

Dupont Circleから北上し、Adams Morgan を超えたその先に広がるエリア。コロンビアハイツの東側には黒人の学生が多いことで知られるHoward University があることもあり、従来は黒人やヒスパニック系が多く住んでいるエリアでした(2000年の調査では住民の割合は黒人が58%、ヒスパニックが34%!)。しかし最近では開発が進み、家賃も手頃なため、若者には人気のエリアになっています。2010年の調査では、住民の割合は黒人が43.5%、ヒスパニックが28.1%、白人が22.9%と白人の比率が徐々に上がって来ています。地下鉄のイエローラインやグリーンラインの「コロンビアハイツ」駅があり、便利。駅の近くにはBest BuyやTarget、Bed, Bus and beyond, Marshallsなど大型小売店やレストランなども数多くあります。値段はDCの中ではお安め。

* カロラマ(Kalorama)

地下鉄レッドラインのDupont CircleとWoodley Parkのちょうど間に位置するエリアで、閑静な高級住宅街です。バスラインも多く通っているので住むにはとっても便利な場所です。これまでウィリアム・タフト第27代、ウッドローウィルソン第28代、ハーバート・フーバー第31代、そしてフランクリン・ルーズベルト第32代など歴代アメリカ大統領のほか、テッド・ケネディ上院議員やドナルド・ラムズフェルド国防長官ら多くの有名人がこの地域に住んでおり、DC市内ではジョージタウンと並んで、ハイソな場所として知られています。もちろんお値段もお高めです。

* キャピトルヒル(Capitol Hill)

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キャピタルヒルのアメリカ議会

アメリカ議会を中心に広がる、DCの中でも歴史が古い住宅街。近くには最高裁や上院議員会館、下院議員会館のほか、米国議会図書館なども位置しています。NY行きのアムトラックの出発駅で、レッドラインの地下鉄「Union Station」のほか、ブルーとオレンジラインの地下鉄「Federal Center SW」「Capitol South」などが最寄りの駅です。バスラインも通っているので交通の便がいいのも利点。議会スタッフらが大勢住んでいる地域です。お値段は中くらい。

* チャイナタウン(Chinatown)

新年祭りのあるチャイナタウン

チャイナタウン

DC 市内にある中華街を中心に広がるエリアで、地下鉄のレッドライン、グリーンライン、イエローラインのGallery Place Chinatown が最寄り駅。中国の春節を祝うパレードが毎年この地で行われます。昔は治安があまりよくなかったものの、プロのアイスホッケーチームの「キャピタルズ」やプロバスケットボールのチーム「ワシントンウィザーズ」の本拠地としても知られるスポーツアリーナ・Verizin Crenterが建設されてから、どんどん開発も進み、最近では周辺におしゃれなコンドミニアムも数多く建設されています。ジョージタウン大学のキャンパスの1つもこのエリアにあるので学生にも人気のエリアです。

* AUパーク(AU Park)

アメリカン大学

アメリカン大学

ア メリカン大学のキャンパスがあるエリアで、日本大使公邸をはじめ各国大使公邸や、閑静な住宅街もあるエリア。周辺はほとんどが一軒家。地下鉄レッドライン のTenleytown-AU駅が比較的近いですがバスの方が便利かも。昔は比較的安価で一軒家が手に入る場所として人気でしたが、最近ではかなり値段が上がって来ています。1990年代と比べるとほとんどの家は現在では2倍以上の価格になっているとか。

*チェビーチェイス(Chevy Chase)

一部はワシントンDC、一部はメリーランド州に渡って閑静な住宅地が広がるエリア。最寄り駅はレッドラインのFriendship Heightsで、駅前にはGucci, Louis Vuitton, Cartier、Tiffany & Co.な どの高級ブランド店が建ち並んでいるほか、Saks Fifth AvenueやNieman Marcusなど高級デパート、自然派高級スーパーのホールフーズ、そして数々のレストランもあっておしゃれな雰囲気です。駅周辺はコンドミ ニアムも多くありますが、一戸建てやタウンハウスも点在しています。DC中心部 への地下鉄、バスの便はよく、メリーランド州のベセスダからもすぐ近くです。

【メリーランド州】

* ベセスダ(Bethesda)

ベセスダ

ベセスダ

緑の多い 閑静な住宅街で国 立 衛 生 研 究 所( N I H )や ア メ リ カ 政 府 の 要人が利用するウォルターリード国立軍病院のほか、ダウンタウン中心部には様々なレストラン、そしてHinataと言う日 本食料品店もあり、住むには便利な場所。モンゴメリー・カウンティー は全米でも公立校のレベルが高く、日本語の補習学校もあるため日本大使館の外交官や企業派遣の日本人駐在員の多くがこの周辺の一軒家に住んでいて日本人に特に人気の街です。最寄り駅のレッドラインのBethesdaで駅周辺にはコンドミニアムも多くあります。地 下 鉄 、バ ス で の D C へ の ア ク セ ス も 便 利ですがDCへの通勤には車を使っている人が多いです。

*ロックビル(Rockville)

メリラーンド州の中ではボルティモア、フレドリックに続き3番目に人口が多いのがこのエリアで、ベセスダとゲティスバーグのちょうど真ん中あたりに位置しています。地下鉄はレッドラインのRockvilleが最寄り駅。D C 中心部からは少し距離は遠 いですが、一戸建てはベセスダよりも新 しい家が多く、価格も手頃なため人気で、最近では新しいコンドミニアムも建設されています。数々のショップやレストランが入ったショッピングモールのほか、Maruichiと言う日 本食スーパーもあり、多くの日本人が住む人気の街。2010年の調査ではこの地域の住民の割合は60.4%が白人、20.6%がアジア系、9.6%が黒人で、比較的アジア系が多いのも特徴です。

* シルバースプリングス(Silver Springs)

シルバースプリングす
シルバースプリングス

地下鉄はレッドラインのシルバーラインが最寄り駅でメリーランド州では4番目に人口の多い街。商務省海洋大気局(NOAA)や国立気象局(NWS)の本部があります。毎年6月には「Silverdocsドキュメンタリー映画祭」が開催されるほか、サンクスギビングにはパレードも行われます。2010年の調査では住民の割合は白人45.7%、黒人が27.8%、インド系が7.9%、アジア系はわずか0.1%でした。駅の周辺にはコンドミニアムもありますが、一軒家が多いエリア。比較的安価です。

*ポトマック(Potomac)

DCの北西、Rockville より更にDCからは離れた場所に位置しています。地 下 鉄 が 通 っていないため 車 は必須。 ゴルフ場 や牧場がある広々とした環境で、多くの富裕層が大豪邸に住んでいるエリアとしても知られています。敷地面積の広い、いわゆるアメリカらしい大きな一戸建てに住みたい人にはお勧め。ちなみに2013年にはポトマックは全米の中でも最も平均収入が多い街に選ばれました。公立学校のレベルも高いので、アメリカ人には人気の街。

【バージニア州】

*アーリントン(Arlington)

アーリントン国立墓地
アーリントン墓地

ワシントンDCからポトマック川を西に渡った対岸に位置しているエリアで、DCとはキー・ブリッジ、ルーズベ ル ト 、メ モ リ ア ル 、1 4 t h の 4 つ の 橋 と 、地 下 鉄 のオレンジ、ブルー、イエローラインで結ばれています。またアーリントンの住民の多くが連邦政府など安定性の高い仕事に就いており、不況下でも比較的色んな意味で安定したエリアとも言われています。アーリントン国立墓地や国防総省(ペンタゴン)、硫黄島記念碑、ドナルド・レーガン・ワシントンナショナル空港などもこのエリアに位置しています。駅周辺にはコンドミニアムが多数ありますが、タウンハウスや一軒家もある地域。DCまでの交通の便もよく近い上に、DCに比べれば比較的良心的な値段なため日本人にも人気の街。

* アレキサンドリア(Alexandria)

アレキサンドリア

アレキサンドリア

アメリカ建国前の1749年に港町として作られた街で石畳にれんが造りの建物が続くアレキサンドリアの旧市街地は18〜19世紀の建物が1000軒ほど残っているため歴史保存地区に指定されており、オールド・タウンとも呼ばれています。街の中心部のキング通りには可愛らしいショップやレストランが立ち並び、雰囲気もいいので観光地としてもお勧め。市内にはブルーラインやイエローラインのBraddock Road 駅とKing Street駅のほか、ブルーラインのVan Dorn Street駅、イエローラインのEisenhower Avenue駅の4つの駅が存在しているほか、DCへのバスの路線もあるので便利。アメリカの初代大統領のジョージワシントンが過ごした邸宅、マウントバーノンまですぐ近くです。

* マクリーン(McLean)

ロバート・ケネディが住んでいたことでも有名な高級住宅街で、今でも富裕層が住む街と言うイメージが強いエリアです。マクリーンの郵便番号「22102」は、全米の中で最も裕福な番号、とされたことも。DCメトロポリタン地区では最大規 模のショッピングモール、タイソンズ・コーナーやタイソンズ・ギャラリアがあるほか、町の中心地にはレストラン、スーパーマーケットなどもあり生活するにも便利です。一戸建て、およびタウン ハ ウ ス が 多 く 、比 較 的 築 年 数 が 経 っ て い ますが、豪邸も多く存在しています。マクリーンとその北側のラングリー地区は、 公立校のレベルの高いとされており、子どものいる日本人家庭にも人気のエリア。地下鉄オレンジラインの West Falls Church-VT/UVA 駅が最寄り駅ですが車でのDCへのアクセスも便利です。2010年の調査によると住民の割合は白人が79.3%、アジア系が14.9%、ヒスパニック系が4・9%、黒人が1.8%。

* フォールズチャーチ(Falls Church)

ウエストフォールズチャーチ駅

West Falls Church-VT/UVA駅

タウンハウ スと一戸建てが多い独立都市でマクリーンと比べて家 賃は安いこともあり人気のエリア。最寄り駅は地下鉄オレンジラインWest Falls Church-VT/UVA駅とEast Falls Church駅で、DC中心部へのアクセスも比較的いい。韓国系食料品店があるため韓国人も多い。2010年の調査によると住民の割合は白人が80.6%、ヒスパニック系が9.5%、アジア系が9.3%、黒人が5.3%。Googleのエリック・シュミット会長の出身地としても知られています。

*ビエナ(Vienna)

最寄り駅は地下鉄オレンジ ライン終点のVienna/Fairfax-GWU駅で、駅周辺にはコンドミニアムもありますが、一軒家が多くあります。また韓 国 系 食 料 品 店かもあるため、ほとんどの日本食料品が手に入ります。家 賃はマクリーンほど高くありませんが、環境や学区もいいので比較的人気が高いエリア。ショッピングセンターのタイソンズコーナーや、野外コンサートが楽しめるウルフトラップからすぐ近く。2013年8月にはCNN/Money and Money magazineで、「全米で住む街のベスト100」のうち3位にランクインしたことも。

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いかがでしたでしょうか?少しでも引っ越す際や不動産を購入売る時の参考になれば幸いです!

次回は「どうやって住む家を探すか?」についてお伝えします!

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About 佐藤ロミ

日本ではIBM 、アメリカではNasdaq、UUnet / Worldcom、AOLなどの大企業やスタートアップの会社を経て、不動産投資・不動産業に転身。在米およそ25年。長年に渡る日米両国でのビジネス経験をもとに、不動産を通してワシントンDC界隈の日本企業や日本人コミュニティーのお手伝いをしています。津田塾大学国際関係学科卒、ジョージタウン大学経営学修士(MBA)。