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ルノワールの「舟遊びの昼食」


フィリップスコレクションのハイライトは何と言ってもピエール・オーギュスト・ルノワールの代表作の1つ「舟遊びの昼食」です。1882年の第7回印象派展に出品されたこの作品は、セーヌ河沿いラ・グルヌイエールにあるシャトゥー島でアルフォンス・フルネーズ氏が経営する「レストラン・フルネーズ」のテラスで舟遊びをする人々が昼食を楽しむ場面を描いた縦1.3m×横1.7mを超える大作です。

House Floor 2Uのギャラリーの部屋にあります。

ルノワールの「舟遊びの昼食」

ルノワールの代表作「舟遊びの昼食 (Luncheon of the Boating Party)」1880-1881
絵の左側の手前には犬を抱き上げる女性が描かれていますが、この女性は後にルノワールの妻となる当時まだ20歳だったアリーヌ・シャリゴで、その後ろにレストランの経営者アルフォンス・フルネーズの姿が描かれています。アリーヌはその後、ルノワールの作品の中でよく描かれていますが、彼女を描いたのはこの作品が初めてのことです。2人が出会ったばかりの初々しさが少し見て取れるような気がします。

更にその奥にいるバルコニーに体を傾ける帽子をかぶった女性は経営者の娘アルフォンシーヌ・フルネーズで、彼女と会話しているのがバルビエ男爵の後姿と、この絵の中にいる人々はみんなルノワールの友人です。

この作品の舞台となったパリ郊外のシャトゥー島にあるレストラン・フルネーズは、当時のパリで最新流行のスポットで、ルノアールやモネらがよく訪れて、食事や舟遊びをした場所でもあります。

この作品はルノワールにとって印象派絵画の頂点であると同時に、そこからの決別を示す集大成的な作品とされています。印象派の技法に限界を感じていたルノワールは、その後、従来の印象派からの転換を試みています。

この「舟遊びの昼食」は1932年にフィリップス夫妻が12万5000ドルで購入したものですが、その後ロンドンのナショナルギャラリーがこの絵を購入したいと金額が記入されていない小切手をフィリップ氏に手渡したところ、フィリップス氏は断固拒否したという逸話も残されています。

印象派の巨匠ルノワールの代表作を是非楽しんで鑑賞して下さい♪