イギリス美術


ターナー「月光の中の石炭運搬船の転覆」

18世紀末から19世紀のイギリスを代表する風景画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーは1775年、ロンドンのコヴェント・ガーデンで理髪店を営む一家に生まれました。

ターナーは学校教育もほとんど受けていなかったようですが、子供の頃から非凡な絵の才能を見せ、13歳の時、風景画家トーマス・マートンに1年程弟子入りし絵画の基礎を学んだ後、14歳でロイヤル・アカデミー附属美術学校に入学。1797年にはロイヤル・アカデミーに油彩画を初出品し、1799年には24歳の若さで英国美術界の最高権威のアカデミーの準会員、1802年に27歳の時には史上最年少で正会員になりました。

ロイヤルアカデミーの準会員になってからはパトロンにも恵まれ、順調な画家生活を送ったとされています。

ナショナルギャラリーにあるのは1835年、ターナーが60歳頃に描いた「月光の中の石炭運搬船の転覆」です。ターナーは晩年になるほど鮮やかな色彩とまばゆい光で、すべてのものが溶け込んでしまうような画風が顕著になって行きますが、この作品もそうした画風が表れていますね。

展示場「57」にあります。

ターナーの「月光の中の石炭運搬船の転覆」ターナーの「月光の中の石炭運搬船の転覆 (Keelmen Hearing in Coals by Moonlight)」1835
まばゆいばかりの明るい光がなんとも印象的な「月光の中の石炭運搬船の転覆 」ですが、実際には夜景を描いたものです。

ターナーの作風はモネなど後のフランス印象派の画家たちにも大きな影響を与えたと考えられています。

イギリスの誇る巨匠ターナーの絵は必見ですので是非楽しんで下さいね。