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ライト兄弟(Wright Brothers)2階


ライト兄弟の1903フライヤー
 

ライト兄弟の1903フライヤー
ライト兄弟のコーナーには、2人が有人動力飛行を1903年に世界で初めて成功させたライトフライヤー号が展示されています。ウィルバー(兄)オーヴィル(弟)のライト兄弟は1903年12月17日にノースカロライナ州キティホークの南約6.4kmのキルデビルヒルズ付近で初飛行に成功。合わせて4回の飛行を行い4回目の飛行では59秒間260mの飛行をしました。

しかし、初の有人動力飛行を成し遂げたライト兄弟を待ち受けていたのは、成功への嫉妬やねたみ、特許争いなどでした。当時のスミソニアン協会はライト兄弟の偉業を認めず、ライトフライヤー号の展示も一切しようとせず、ライトフライヤー号は陽の目を見る事なく、しばらくは倉庫に寂しく保管されていました。

そんなライト兄弟に対し(兄のウィルバーは既に当時死亡)、ロンドンの科学博物館から展示したいとの申し出があり、弟のオーヴィルはスミソニアン協会に愛想をつかせてロンドンからの申し入れを受諾し、1928年ライトフライヤー号はイギリスに渡りました。

ライト兄弟1903フライヤー後ろから
 

後ろから見たライトフライヤー号
しかし、その後、イギリスにライトフライヤー号が展示されているのに驚いたアメリカ人らから批判の声が次々と寄せられたことを受け、スミソニアン協会もこの事態を無視出来なくなり、1942年になってようやくライト兄弟の偉業を認めると共に兄弟に謝罪。これを受けて弟のオーヴィルがライトフライヤー号をイギリスからアメリカに戻す事に承諾しました。

紆余曲折を経て、アメリカの国立航空博物館にライトフライヤー号が展示されたのは、初飛行成功からちょうど45年経った1948年12月17日のこと。弟のオーヴィルは既に同じ年の1月に亡くなっていたため、展示除幕式には出席は叶いませんでした。