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アメリカ最高裁判事の急逝が大きな大きな波紋。後任巡り大統領選でも争点に!


アメリカ連邦最高裁判事のアントニン・スカリア氏(79)が13日、滞在先のテキサス州で死去しているのが見つかりましたが、早くも後任選びをめぐり政治的駆け引きが始まっており、大統領選でも争点となり始めました。

Justice Antonin Scalia死去した最高裁判事のアントニン・スカリア氏

イタリア系アメリカ人として初めて最高裁判事に選ばれたスカリア氏は友人らとテキサス州のリゾート地に狩りに出かけていましたが12日夜に気分がすぐれないと言って寝室に入ったまま、翌日には死亡していることが確認されたと言うことで、自然死と見られています。

9人の判事から構成されているアメリカの最高裁は現在、共和党の大統領に指名されたスカリア氏を含む保守派5人と民主党の大統領に指名されたリベラル派4人に分かれており、これまでも重要訴訟が5対4で決着することが多くありました。

スカリア氏は1986年にレーガン元大統領に指名されて就任して以来、最高裁判事を務めてきた保守派を代表する論客で、オバマ大統領が肝いりで進めた医療保険改革(オバマケア)の合法性を認めた訴訟や、全米で同性婚の権利が認められた訴訟では一貫して反対意見を述べて来た保守派の砦とも言える存在でした。

スカリア氏の死去を受け、オバマ大統領が自らの考えに近いリベラル派の後任を指名すれば、これまでの形成が逆転し、リベラル派の意見が通りやすい最高裁に180度変わることになるため、野党共和党からは一斉に「最高裁判事の指名は新たな大統領の下で行うべき」と、オバマ大統領を牽制する声が上がっています。

まず、上院共和党の院内総務を努めるミッチ・マコーネル氏「次の最高裁判事の選出に関しては、アメリカ国民の声を反映すべき」として、新しい大統領が就任するまでは選ぶべきではないと主張。

また、共和党の大統領候補の1人ドナルド・トランプ氏はスカリア氏の急逝について「本当に予想外の損失で、我が国の保守派の動きに大きな後退となるだろう」と危機感を表明しているほか、

同じく共和党の大統領候補のテッド・クルーズ氏は「最高裁の後任は次の大統領が指名すべき」と指摘した上で、「間違った後任を選べば、銃を持つ権利、結婚や宗教の自由など全てが危険に置かされることになる」として「オバマ大統領が選んだ後任は誰であっても上院で阻止する」と徹底して妨害することを公表しています。

オバマ大統領はこうした共和党からの牽制の声を受け、直ちに自らの任期中に後任人事を進めるつもりであることを発表していますが、指名には共和党が多数を占める上院の承認が必要で、その先行きは難航が予想されています。

現在上院では共和党54議席、民主党44議席、独立系が2議席(民主党と共闘)と言う議席配分ですが、議事進行妨害(フィリバスター)を避けるためには少なくとも60の賛成票を固める必要があり、少なくとも14人の共和党議員を説得しなければいけない計算となります。

上院の司法委員会で委員を努めるマイク・リー上院議員の広報担当はツイッターで早速「オバマ大統領が選んだスカリア氏の後任人事が上院で承認される確認はゼロ以下!」と投稿しており、オバマ大統領の選ぶ後任が承認される見通しはかなり厳しい見通しです。

これから本格化する大統領選でも、当然この最高裁判事の後任選びについてが大きな争点となって行くことが予想されます。

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