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初戦アイオワ州まであと3日。クリントン氏、メール22通が”最高機密”指定で苦境に。一方の共和党は。


アメリカ大統領選で民主党有力候補のクリントン前国務長官が公務に私用メールアドレスを使っていた問題で、初めて22通のメールが「トップシークレット(最高機密)」扱いに格上げされたと国務省が発表、初戦を飾るアイオワ州の党員集会まであと3日と迫る中、クリントン陣営に大きな痛手となりそうです。

ヒラリークリントン ヒラリー・クリントン氏。Facebookより。

国務省はクリントン氏のメールを順次公開していますが、29日には新たにおよそ1000ページに渡るメールを公開。うち37ページ分に当たる22通に「極秘とすべき内容があった」として情報機関からの要請で「トップシークレット(最高機密)」に格上げとなり、公開を一切控えることにしたと発表しました。またオバマ大統領とやり取りしたメール18通も大統領が関わっているため公開されないことになりました。

クリントン氏が国務長官時代にやり取りしたメールおよそ3万通のうち、これまで機密とされたメール約1300通は「コンフィデンシャル(部外秘)」がほとんどで、「トップシークレット(最高機密)」に格上げされ、全ての公開が止められたのは今回が初めてのことです。

国務省は送信した当時、機密指定されていなかったとしながらも、最高機密に指定すべきかどうかを「独自に調査する」としています。

クリントン陣営は、「非公開の措置に反対する。1年前にメールを国務省に提供して以来、できるだけ早く公開するように求めて来たのに。」と指摘するとともに「過剰な機密扱いだ。(This appears to be over-classification run amok)などと大反発。今回のタイミングについて「政治的意図がある」と不満の声もあげています。

ヒラリークリントンのイベント クリントン氏への支持率に影響は出るか?Facebookより。

国務省は情報公開法に基づく判事からの命令により、1月末までに全てのメールを公開するよう求められていましたが、メールの数が大量にあることと、最近DCを襲った大雪で政府機関の閉鎖が長引いたため期限には間に合わず、2月29日までの1ヶ月の延長を要請しています。

あと1ヶ月後のタイミング、と言うと、初戦のアイオワ州の党員集会、ニューハンプシャーの予備選挙のあと、ちょうどスーパーチューズデーの直前と言う時期に、新たにクリントン氏のメール内容が公開されることになり、クリントン陣営にとってはこれ以上、間の悪いタイミングはない、と言っても過言ではありません。

最新の世論調査では、アイオワ州ではクリントン氏とサンダーズ氏がほぼ互角の戦いの一方、ニューハンプシャー州ではサンダーズ氏に大きく引き離されており、今回のメール問題がじわじわと大きな痛手になることも予想されます。

最新の世論調査(WSJとNBCテレビ・1月28日)
アイオワ州
Clinton 48%
Sanders 45%
O’Malley 3%

ニューハンプシャー州
Sanders 57%
Clinton 38%
O’Malley 2%

今回の問題について、ライバルの共和党の大統領候補からは早速、ここぞとばかりに批判の声があがっています。

まず、トランプ氏は「またしても悲惨なメール問題がクリントン氏に浮上。こんなダメな判断をする人に大統領を任せられるのか」とこき下ろしているほか、 ブッシュ氏からは「我々は機密を、機密扱いできると信頼できる大統領が必要だ!明らかにそれはクリントン氏ではない」と攻撃しています。

一方、初戦を目前に控え、共和党最後のテレビ討論会が28日、Fox Newsの主催でアイオワ州デモインで開催されましたが、支持率トップを独走中の不動産王トランプ氏は、去年8月の討論会で自身に厳しい質問を投げ掛けた女性司会者メギン・ケリーさんとの対立を理由にボイコット。討論会はトランプ氏抜きで開かれる一方で、トランプ氏は会場から数キロ離れた場所で退役軍人のための独自のチャリティーイベントを開催する奇策に打って出ました。

トランプ抜きの共和党の討論会 アイオワ州で開かれた共和党のテレビ討論会

Fox News メーガンケリー トランプ氏と対立しているFoxNewsの司会者メギン・ケリーさん

討論会は、冒頭、クルーズ氏が「僕は(トランプ氏が言うように)マニアックだし、この舞台にいる奴らはみんなバカだったり太ってたり、醜い奴なんだ。」とわざとトランプ氏が言いそうな言葉を連呼した上で、「これでトランプ氏の話はおしまいにしよう」と話し、会場から笑いを誘ってスタートしました。

これまでの共和党の討論会はトランプ氏の存在のおかげで(?)、見ていて面白いエンターテイメント的要素が強かったのですが、今回の討論会では実に個人攻撃が圧倒的に減り、不法移民問題や、イスラム国などテロとの戦い、保守主義についてなど本来あるべき深刻な、お堅い議論が展開される結果となりました(笑)。今までの議論を見ていた人からするとちょっと物足りなかったかもしれません。

また、トランプ氏の次の2位につけているクルーズ氏が代わりに攻撃を受ける羽目にもなったため、クルーズ氏は「また意地悪な質問をもう1つしたら、この舞台を去るかもしれない!(If you guys ask one more mean question I may have to leave the stage)」と冗談(半分本気?)で、切り返す場面もありました。

テッドクルーズ氏 テッド・クルーズ氏

一方のトランプ氏は退役軍人向けのイベントが大成功だったとした上で、「私が討論会に参加していたら、1200万人以上の視聴者を獲得して記録を更新できただろうにね」「Fox Newsだけが私の成功したイベントについて言及しなかった。1時間で600万ドルも資金集めしたのに!」などと徹底的にFox Newsをこき下ろすと共に、討論会に参加しなかったことは「正解だった」などと発言しています。

表向きは、前回の討論会で「不公平な攻撃」をしたとする女性司会者メギン・ケリーさんとの対立をボイコットの理由にしていますが、実は、3日前に迫ったアイオワ州の党員集会の前に討論会で失敗し、致命傷を受けるのを避けるためだったのではないかとも指摘されています。

いずれにしても最新の世論調査によりますと、アイオワ州では依然としてトランプ氏が首位独走中です。このまま本番も逃げ切ることができるのか注目ですね。

最新の世論調査(WSJとNBCテレビ・1月28日)
アイオワ州
Trump 32%
Cruz 25%
Rubio 18%
Carson 8%
Bush 4%
(以下省略)

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