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日本大使公邸で表彰式!日本食材に新しい道を切り拓いたDCのシェフ2人に功労賞&インタビュー♫


ユネスコで無形文化遺産にも登録された、日本が誇る「和食」はアメリカでも大人気ですが、ワシントンDC市内の日本大使公邸で19日、日本食文化を祝う「Taste of Japan」と言うイベントが開催され、日本食材を使って料理を続けて来たDCのシェフ2人に功労賞が授与されました。

「Taste of Japan」は農林水産省の支援を受けて運営されており、世界中の日本食レストラン情報やレシピ、日本食材の取り扱い店舗の紹介などを通じて日本食文化を世界で推進していくことを目指しています。

今回はワシントンDCで、日本食材を使って日本食の地位を向上させたとして、ワシントンDCで活躍するシェフ2人に対し日本食普及協議会(Taset of Japan Committee in Washington DC)から功労賞が贈られることになり、その授賞式が日本大使公邸で開催されました。

受賞者の1人は伝統的で正統派の日本料理の普及に貢献したと努力を認められた日本食レストラン「寿しTaro」のオーナーシェフの山﨑信博 (Nobu Yamazaki)さん

表彰されたのぶさん

功労賞を受賞した「寿しTaro」のオーナーシェフのNobu (山﨑信博)さん

 

もう1人は日本食材、または日本の調理法をクリエイティブに融合させたとして、つい最近までマンダリンオリエンタルホテル内にある最高級レストランCity Zenのシェフを務めていたEric Zieboldさんが選ばれました。

表彰されるエリックさん

功労賞を受賞したEric Zieboldさん

 

日本食普及協議会のメンバーや佐々江大使の挨拶の後、2人のシェフがそれぞれ登壇し、花束と記念の楯が授与されたのに続き、2人が用意した食事が振る舞われたのですが、2人の料理を食べようと招待客が殺到し、長蛇の列が出来ていました!

料理の準備をするのぶさん

料理を準備するNobuさん

 

Nobuさんが用意したのは柚子の風味が効いたカマスのお寿司、そして豆腐のセサミペーストや乾燥した柿の実、椎茸などをあえた真鯛の刺身。お寿司もかなり美味しかったですし、真鯛の刺身も豆腐のセサミペーストや乾燥した柿の実などとの相性が絶妙で、病み付きになりそうな味わいでした。

のぶさんが準備した料理

Nobuさんの料理

 

寿しTaroと言えば、以前は気軽に行ける居酒屋、と言う雰囲気だったのですが2009年にNobuさんがオーナーになってから大規模なリノベーションが行われ、メニューも一新して高級店に衣替えしています。私は居酒屋時代にもよく通っていたので、高級店に生まれ変わった当初は正直言って「前の方が良かったなぁ」とも思ったのですが、Nobu さんの「おまかせコース」を食べてすっかりその考えを改めました!

この「おまかせコース」はNobuさんが担当してその日のお勧めをあれこれ振る舞ってくれるのですが、これがかなりレベルが高くて、DCにいることを忘れてしまうような美味しさで、初めて食べた時には感動してしまいました。まだ食べたことがない人にはイチオシです。と言うことで、当初からNobuさんが受賞するだろうなぁと思っていたら、案の定、と言う感じでした(笑)。

一方のEricさんがシェフを務めていたCity Zenは日本の懐石風にちょこちょこ小さいポーションの料理があれこれ出て来て、しかも美味しいので(味付けはアメリカ風!)特別な日に行きたい大のお気に入りのレストランだったのですが、最近行ったら「何だか味が落ちたなぁ」と言う印象でそれ以来、足が遠のいていました。どうしたのかと思ったら、実はこのEricさん、独立して「Kinship and Metier」と言うレストランをオープンしたと聞き、理由が納得出来ました。

Ericさんの新しいレストランにもそのうち行ってみたいと思います。

料理の準備をするエリックさん

エリックさんが準備した料理Ericさんが用意した料理

と言うことで、本格的な日本料理をワシントンDCで提供し続けて来たNobuさんに、今日はワシントンDCライフスタイルが特別にインタビューさせて頂きましたのでご報告です!

山﨑信博 さん(寿しTaroのオーナーシェフ)インタビュー
山崎のぶさん

Q今回の受賞の知らせを受けて?
A最初はこの「Taste of Japan」の審査員をして欲しいと言う話を頂いていたので、まさか自分が受賞するとは思っていなかったのですがある日「受賞しました、おめでとうございます!」といきなり電話がかかってきてビックリしました。今日初めて日本大使公邸の授賞式に来てようやく素晴らしい賞を頂いたんだなぁと実感が湧いて来ました。親父の代から「寿司太郎」を30年以上続けて来ましたが、続けて来たからこそ頂けたのだと思いますし、こういう形で認めて頂けたのが素直に嬉しいです。

Q1985年にご家族と一緒にアメリカに渡って来たそうですが、ご両親は何故移民を決意したんですか?Nobuさんは当時は何歳だったのですか?
A父親は日本では日本食には全く関係のない繊維の卸問屋の仕事をしていたのですが、ちょうど仕事を変えようかと模索していた時に、「アメリカで日本食レストランをやってみないか」と言う話があり、移民することを決意したんです。私は中学校を卒業したばかりの15歳でアメリカにやってきました。

Qアメリカに来たばかりの時の印象は?いつ頃から日本食のシェフになりたいと思い始めたのですか?
Aまず言葉が出来なくて苦労しました(笑)。でも周囲に優しい人が多かったので救われました。

アメリカの高校を卒業後は、ワシントンDCにあるCorcoran School of Artsに入学して主に芸術の勉強をしていたのですが、ちょうど大学を卒業する頃に知り合いが日本で寿司屋を始めることになったので、父の勧めもあって日本に3年間修行に行くことにしたのです。ある程度の技術を覚えればどこでも生きて行けるとの思いもあり決めたのですが、だからと言って当時は両親の後を継ごうと言う思いはまだありませんでした。

受賞の挨拶をするのぶさん

Q3年間の修行を終えて、アメリカに戻って来て?
A実際に料理を作ったり、自分でメニューを作り始めてから芸術大学で学んだことと重なることが多くあることに気付き、「これは面白いな!」と思うようになりました。普通のメニューだけでなく、その日の「特別なメニュー」を作り始めると、客の反応がすぐに見えるのが本当に面白くなって来たのです。

Q居酒屋風だった店を2009年に全面改装をして高級日本食レストランに衣替えしていますが何故?
A居酒屋時代ははっきり言ってものすごく儲かっていたんですが、自分がやりたいことがやれていない、もう少しきちんとした日本料理を出したい、もっといいサービスをしたいと言う思いがあったんです。両親が引退したこともあっていいきっかけだと思って店を一回たたんで、3ヶ月休んで全部内装やメニューを変えて新たに出発したんです。この時に5席だけの「おまかせメニュー」のための特別カウンターを設置したんです。

Q何故、高級店に変えたいと思ったんですか?
Aかなりいい食材が手に入るようになっていたのでそういう食材を使いたかったこと、そしてお客さんの中にも「もっといいものを食べたい」と言う層が出て来ていたんです。その頃は日本の伝統的な料理を出す店がどんどんつぶれて行っていた状況だったので、自分のやりたいことをやろうと思って高級店に衣替えすることにしました。

Q3ヶ月閉めることに迷いはなかったですか?
A全然迷いはなかったです。新しくなることにワクワクしていましたし、楽観的な性格なので「何とかなるだろう」と思って心配もしてませんでした。

Q再オープンしてお客さんの反応は?
A実は当初は客の反応がかなり悪く客足が減ったのでちょっと心配になりました。180度方向転換してしまったので、常連さんに「何このお店、メニューも変わったし雰囲気も変わった!」と文句を言われましたねぇ(笑)。でも自分がやりたいと思ったお店だったので、もうやるしかないと覚悟を決めていました。

Qどれくらい経って客足が戻って来たんですか?
A1年以上かかりましたね。当時はちょうどリーマンショックの後で景気が悪かったこともあり、売り上げが伸びずに「もう倒産してしまうかもしれない」と思ったことがありました。でも時間が経つにつれて徐々にお客さんからの反応が良くなって来ました。

受賞した楯Nobuさんが受賞した楯

Q今の状況は?
A売り上げもそれなりに戻って来ました。でも商売として考えた場合は以前の居酒屋風の時の方が断然、儲かってましたよ。でも前のレストランは自分がやりたいことではなく楽しくなかったんです。お金儲けだけが目的ならば前の店の方がいいですが、どうせやるなら自分がやりたいことをやった方がいいと思うんですよね。今は毎日楽しいです!

Qどういう時に一番やりがいを感じますか?
Aおまかせカウンターで毎晩働いていて、目の前のお客さんに喜んでもらった時に「やってて良かった!」「いい仕事ができた」とやりがいを感じますね。

Q今後の目標は?
A改装してから6年経ちましたので、そのうち違うコンセプトを取り入れて行かないといけないと思っています。レストランビジネスと言うのは10年単位で変わって行くんです。だから次の考えを今から練って行かないといけないと考えています。生き残るためには変わり続けて行かないといけないんですよね。

Aありがとうございました!

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佐々江大使と受賞者2人佐々江大使と記念撮影!

この「Taste of Japan」は今後も年に一回、日本食材を使って日本料理の地位向上に貢献したワシントンDCのシェフに功労賞を授与していく予定と言うことなので、益々今後DCの日本食のレベルが上がって行くかもしれないと勝手に期待しています!

寿しTaro
住所:1503 17th Street, NW, Washington, DC 20036, USA (17th & P street)
電話:202-462-8999
HP:http://www.sushitaro.com
※おまかせカウンターは日曜・月曜以外に実施。1人$140〜より。必ず事前予約が必要です!

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