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アメリカ大統領選に向け共和党候補同士の初の討論会。やはりトランプ氏が激論の中心に!勝者は?


来年11月に行われるアメリカ大統領選の共和党候補による初のテレビ討論会が6日、オハイオ州で開催され、高い視聴率が見込まれる夜のゴールデンタイムの部には、主要候補17人のうち、支持率の高い10人が出席しましたが、この夜もやはり支持率ナンバー1で中央の位置を陣取った不動産王ドナルド・トランプ氏が一番の注目となりました。

討論会のトランプ氏
支持率首位で討論会場でもセンターを陣取ったトランプ氏

討論会を主催したFox Newsの司会者が「予備選で敗れた場合は共和党で選ばれた指名候補を支持し、独立の候補として出馬することはないと誓いますか?誓えない人は手を挙げて下さい」と討論会の冒頭で尋ねたのに対し、トランプ氏1人だけが堂々と手を挙げ「今、誓約するつもりはない」と明言、のっけからトランプ節を炸裂させました。

共和党の指名候補争いに敗れた場合、第3党から出馬する可能性を排除しないトランプ氏に対し、会場内に集まったおよそ5000人の観客からブーイングが起きる中、討論会がスタートしました。

司会者が「独立候補として出馬すれば民主党の指名候補者を利する事になるが?」と質問したのに対してもトランプ氏は「それは理解している。私が指名されれば、独立の候補として出馬しないと誓う。共和党の指名候補として勝ちたいと思っている」と平然と回答。
それに対しランド・ポール上院議員が「トランプ氏はあらゆる政治家を買ったり売ったりしている。既に自分の戦いにヘッジをかけているようなものだ!」と噛み付いたのに対し、トランプ氏は「私はポール氏に多くの金を渡している」と切り返すなど、のっけからトランプ氏の独壇場となりました。

バーで討論会を見守る人達
バーで討論会を見守る人達

また、不法移民の話題になった際、トランプ氏は「私が問題を提起しなければ、誰も不法移民の問題を語ろうとしなかっただろう。メキシコから国境を越えて、多くの殺人やドラッグ、犯罪が流入しており、巨大な壁を早急に作り不法移民を取り締まるべき」「アメリカの政治家はバカだが、メキシコ政府はもっとずる賢い。自分の国で世話をしたくない悪人をアメリカに送ってくるんだ。」と悪びれる事なく改めて持論を展開しました。

更に政治献金の問題に議論が及ぶと、民主党で独走態勢のクリントン候補をやり玉にあげ、「私はクリントン氏の財団にも寄付したが私の結婚式に呼んだらちゃんと来たよ。私の金を受け取っているから来ないわけにはいかないだろ。」と言いたい放題。

ジェブ・ブッシュ氏がやんわり「トランプ氏の発言は国を分断させる」と述べたのに対しては「『イスラム国』がキリスト教徒の首を切り落としている時に、話し方のトーンなんて気にする時間はないよ。とにかく仕事を片付けないと。」と切り返しました。

また、Fox Newsの女性司会者から「過去、女性の容姿を蔑むような発言をしているが、大統領のなる資質があると言えるのか?」と問いただされたのに対し、トランプ氏は「この国の問題は、いつでも『政治的に正しい(Politically correct)』ことが良いとされてきたことだ。私はいつでも政治的に正しい発言をする時間はない。」と切り返し、会場から拍手喝采を浴びる場面もありました。

歯に衣着せぬ発言を繰り返すトランプ氏から攻撃されたくないと思ったのか、この日の討論会で真っ正面からトランプ氏に反論したのはランド・ポール氏だけで、ほかの候補は明らかにトランプ氏との激論を避けていて、その点は物足りなさを感じました。

終了後、トランプ氏自身は討論会を「楽しんだ」と早速ツイートする一方で、「他の候補者よりも私に対する質問がより厳しい内容で不公平だった。」と不満をあらわにするとともに、特にFox Newsの女性司会者の「態度は良くなかった」「プロフェッショナルじゃなかった」と断罪しました。


トランプ氏のツイート

一方、支持率2位のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事は討論会の最初の辺りは少し固さが目立ったものの、時間が経つにつれて、弁舌滑らかになった印象です。 ブッシュ氏は「父と兄を誇りに思っているが、私には主体性がある。フロリダの州民を私を(ブッシュではなく)ジェブと呼んでいる。」と述べ、大統領経験者である父と兄との違いを改めて強調したほか、2003年に兄のブッシュ大統領が大量破壊兵器があるとしてイラクに侵攻したことについては「もし今知っていることを当時知っていれば、イラクに侵攻する事はなかった」と明言し、過去、兄のブッシュ氏のイラク侵攻の決断を支持していた自らの発言を改めて軌道修正しました。 ただ、ブッシュ氏は失敗こそしなかったものの、発言自体は可もなく、不可もなくと言う感じで共和党の支持層には物足りなさを感じさせたかもしれません。
ブッシュ氏の討論を見守る人達
ブッシュ氏の討論を見守る人達

今回のメインの討論会で一番印象アップさせたのはユーモアも忘れずに明確で分かりやすい発言をした元脳外科医のカーソン氏、と言う意見や、目立つことはなかったものの、弁が立つ事で知られるマルコ・ルビオ氏の発言は自信にあふれ、洗練されていたとの評価がなされています。
マルコ・ルビオ氏
意外と評価が高かったマルコ・ルビオ氏

しかし、明らかな勝者は誰もいない、と言うのがアメリカメディアの多くの評価で、討論会の後に、感想を聞かれたアメリカ市民の中には「最初はトランプ氏を支持していたが、今夜の討論会を聞いて気が変わった」とコメントする人も数多くいました。
フィオリーナ氏の討論を見守る人達フィオリーナ氏の討論を見守る人達

一方で、トップ10人の中に入れなかった7人だけで午後5時から行われた討論会の中では、元HPのCEOのカーリー・フィオリーナ氏が明らかな勝者だったとされています。 以下、フィオリーナ氏を絶賛するツイートの数々 ↓

ちなみに、ゴールデンタイムに行われたトップ10人による討論会の視聴者は全米で2400万人を超え、候補者討論会の中ではアメリカのテレビ史上で最も多くの人が見守った結果となりました。これも過激な発言を続けるトランプ効果と見られています。
いずれにしても、今回の討論会は参加人数が多かった事もあり、議論は深いものになりませんでしたし、基本的には司会者からの質問にそれぞれの候補が答える形式だったため、候補者同士の激しい論争などはあまりなかったのが残念でした。

共和党の候補者同士の次回の討論会はCNNテレビが主催で9月16日に行われる予定。一方のヒラリー・クリントン前国務長官ら4人が名乗りを上げている民主党候補によるテレビ討論会の第1回目はCNNテレビの主催で10月13日にネバダ州で行われる予定です。

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