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大統領選にブリッジゲートスキャンダルの共和党クリス・クリスティー氏も出馬表明!14人目。


来年のアメリカ大統領選挙にニュージャージー州の知事を務めているクリス・クリスティー氏が出馬を表明しましたが、側近が引き起こした政治的報復スキャンダル「ブリッジゲート事件」の影響もあって支持率は伸び悩んでいます。

出馬表明したクリスティ氏
出馬表明したクリス・クリスティ氏。Facebookより

<14人目の出馬表明>

6月30日に地元ニュージャージー州のリビングストンで演説したクリスティー氏は、オバマ大統領と議会の対立による機能不全の政治を批判し上で、「私は弁護士、連邦検事としてニュージャージー州の人々のために戦って来た。私はアメリカ国民のために戦う準備ができている」「強さと決断力、権威をホワイトハウスの大統領執務室に取り戻さなければならない」と立候補を表明しました。共和党として14人目の立候補で、異例の混戦となっています。

<クリスティ氏の経歴>
15歳の時に共和党のトーマス・ケイン氏の知事選を手伝う等若い頃から政治に興味を持っていたクリスティ氏はデラウエア大学を卒業後、地元の私立大学シートン・ホールのロースクールを経て弁護士となり、その数年後にはパートナーになるなど弁護士としての腕も発揮。
その後、ブッシュ大統領の選挙戦を手伝った見返りにニュージャージー州の連邦検事に任命され2002年から2008年まで務めたほか、2009年には知事に出馬し、民主党が地盤とする州にも関わらず見事、初当選。州の財政再建に手腕を発揮して共和党の有望な若手政治家として注目を浴びるようになりました。

そして歯に衣着せぬ発言や大型ハリケーン「サンディ」の被害への対応などで注目を集め、無党派層や民主党支持層にも支持を広げ、2013年秋の知事選では圧勝して共和党の有力大統領候補と目されるようになりました。

また政治家には珍しく、そのおデブな体型にも注目が集まり、胃を小さく切除する手術をした結果、38キロもの減量に成功した事も話題になりました。

<ブリッジゲード事件>
しかし、2013年の知事選で支持を表明しなかった民主党のフォートリー市のマーク・ソコリッチ市長に対し、知事の側近が政治的報復として、その町とニューヨークをつなぐ重要な橋ジョージワシントンブリッジの車線を一部封鎖し、前代未聞の大渋滞を意図的に引き起こしていた事が2014年になって発覚。

この渋滞で一般車両だけでなく警察車両や救急車などの緊急車両も長時間足止めされて救急車で運ばれていた救急患者が死亡するといった事例もあったほか、ちょうど学校の新学期が始まる時期だったため、時間通りに学校にたどり着けない子供達が続出しました。

ニクソン大統領が辞任を余儀なくされた「ウォーターゲート事件」にちなんで「ブリッジゲート事件」と呼ばれ当時は全国区の主要なテレビニュース番組で連日のように報道されたこのスキャンダル。クリスティ氏の側近の副補佐官とクリスティ氏が任命した港湾公社の高官の間で交わされた「そろそろフォートリーに渋滞を引き起こす時が来たようよ」「了解」と言うメールのやり取りのほか、学校に行けなかった子供達のことについても「どうせフォートリー市の子供達でしょ。ふふっ。」と言ったメールも公開され、そのあまりの意地悪ぶりに批判が集中。クリスティ氏自身も「意地悪」「弱い者いじめ」の性格だとの逸話等が様々公開されました。

非難が集中したことを受け、クリスティ氏は2時間以上かけて記者会見を行って「私は知らなかった」と釈明して火消しに走り、その後の調査でもクリスティー氏が事前にこの報復のことを知っていたことを裏付ける「証拠はない」との結論が出ましたが、人気は一気に下降線をたどりました。

取材を受けるクリスティ氏
取材を受けるクリスティ氏。Facebookより

<現在の支持率>

2012年の大統領選では出馬待望論まで出ていたクリスティ氏ですが、現時点での大統領候補の間での支持率はわずか2〜3%とふるわないのが現状です。

最新の世論調査(7月1日付け、CNN)
※リアルクリアポリティックスより
※共和党の大統領候補の間での支持率
Bush 19%
Trump 12%
Huckabee 8%
Carson 7%
Paul 7%
Walker 6%
Rubio 6%
Perry 4%
Cruz 3%
Christie 3%
Santorum 3%
Fiorina 1%
Kasich 2%
Jindal 2%
Graham 1%

8月6日に共和党候補同士で第1回のテレビ討論会が行われる予定ですが、参加出来る人数には制限があるため、クリスティー氏も出場出来るかどうかは微妙です。

<クリスティ氏はやはり意地悪?>
ブリッジゲート事件について自分は知らなかったと疑惑を否定しまくっているクリスティ氏ですが、万が一、側近がクリスティ氏に報告しないで報復に踏み切っていたことが事実であったとしても、側近が「上司に相談もなく意地悪な報復をしてもなんら問題はない」と思わせるに至るような事務所内の日頃からの対応、雰囲気などはおおいにあったはずです。

すなわち、上司であるクリスティ氏も日頃から政治的ライバルには手段を選ばずに報復していた姿を見ていたからこそ、側近も何の疑問を抱く事もなく「これはボスのためになることできっと褒められるに違いない!」と信じて報復に踏み切っていたのではないでしょうか?任命責任や監督責任も含めクリスティ氏本人の責任は十分に大きいと云わざる得ません。

また国民の間でもブリッジゲート事件の出来事があまりにまだ生々しく記憶に残っているのが現状なので、そう考えるとこれから大統領選で名誉を挽回して予備選を勝ち抜くと言うのはひどく難しい事のように思われます。弁がたつクリスティー氏ですからその戦いぶりには今後注目です。

一時は大人気だったクリスティ知事
一時は大人気だったクリスティ氏

共和党ではこのほか、ウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事(47)とオハイオ州のジョン・ケーシック知事(63)が7月中に立候補を表明する見通しで、既に混戦中の大統領候補指名争いに拍車がかかることになります。

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