Home » US Society / アメリカ社会 » 「同性婚は合法」とアメリカの最高裁が歴史的判断:全州で容認へ!

「同性婚は合法」とアメリカの最高裁が歴史的判断:全州で容認へ!


同じ性別の人同士の結婚「同性婚」の是非を巡り国を二分する論争がわき起こっていたアメリカで、連邦最高裁判所が26日、同性婚を禁止した州法を違憲とする歴史的な判決を示しました。これにより憲法上の権利としてアメリカの全50州で同性婚が認められることになりました。1967年に黒人と白人など異人種間の結婚を禁じた州法を違憲として以来、結婚に関する歴史的な判断が下された事になります。

同性婚の合法化を喜ぶ投稿
同性婚が全米で合法化。ホワイトハウスのTwitterより

同性婚は2004年にマサチューセッツ州がアメリカで初めて合法化して以来、他州にも広がり、現在は36州と首都ワシントンで合法とされている一方で、アラバマ、アーカンサス、ジョージア、ケンタッキー、ルイジアナ、ミシガン、ミシシッピ、ミゾーリ、ネブラスカ、ノースダコタ、オハイオ、サウスダコタ、テネシー、テキサスの14州で同性婚は禁止されていました。

2014年11月にオハイオ州シンシナティの連邦高裁が管轄するケンタッキー、ミシガン、オハイオ、テネシーの4州での同性婚の禁止を支持したことを受け、同性カップルらが連邦最高裁に上訴し、その判断に注目が集まっていました。

虹色の旗を持つ男性
同性婚などのシンボルの虹色を旗を持つ男性

最高裁が出した判決では「結婚は愛、忠誠、献身、犠牲、家族を具現化したもので、結婚以上に深いものはない。」と指摘した上で、「法の下の平等な保護」などを定めた憲法修正第14条を根拠とし、「憲法は平等な権利を認めており、各州は同性間の結婚を許可し、他の州が受理した同性婚も認める必要がある」と明言して同性婚を50州で認める見解を示しました。最高裁長官も含む判事9人のうち5対4の小差での判断でした。

この判断を受け、同性婚を禁じた13州の州法は事実上無効になり、同性カップルは全ての州で合法的に結婚できることになりました。これまでは2013年の最高裁判決を受け、連邦レベルでは同性婚も異性間の結婚と同じ恩恵を認められるようになっていましたが、今後は州レベルでも税控除や医療保険、相続、年金の加入などで配偶者としての恩恵が受けられることになります。

同性婚の支持を大統領として初めて表明しているオバマ大統領は判決を受け、ツイッター上で「今日は平等実現への大きな一歩となった。(Today is a big step in our march toward equality.)」と表明したのに続き、記者会見では「アメリカの勝利だ。全てのアメリカ人が平等に扱われた時に我々はより自由になれる。(victory for America.When all Americans are treated as equal we are all more free)」と歓迎する意向を示しました。 

オバマ大統領のTwitter
「平等実現への大きな一歩」と投稿したオバマ大統領のTwitter

一方、歌手マドンナさんはツイッターに「ついに愛の革命が始まった!」と投稿したほか、自ら同性愛者であることを去年公表したしているアップル社のティム・クック最高経営責任者も「今日は平等、忍耐、そして愛が勝利した日だ」とそれぞれ喜びを表明しました。

マドンナのTwitter
「ついに愛の革命が始まった!」歌手マドンナのTwitterより
 

ティムクックCEOのTwitterより
アップル社のCEOティム・クック氏のTwitterより

また2016年の大統領選に向け民主党の本命候補とされるヒラリー・クリントン前国務長官もツイッターで「結婚の平等に向けた歴史的勝利を祝えることを誇りに思う。」と投稿し判決を歓迎しました。

ヒラリークリントン氏のTwitter
ヒラリークリントン氏のTwitterより
一方、キリスト教保守派を中心に、同性婚への反対論は根強くあり、そうした層を支持基盤に持つ共和党の大統領候補からは今回の判決への異論が出ています。

共和党の有力候補のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事は「私は伝統的な結婚の正しさを信じている。最高裁は決定を州に委ねるべきだった」と指摘したほか、同じく大統領選への出馬を表明しているマルコ・ルビオ上院議員は「結婚は男女間でなされるべき」と強調しました。

ただ、1996年に同性婚を支持するアメリカ人はわずか27%でしたが、今年5月の最新の世論調査では6割近くが支持を表明するなどアメリカの世論も大きく変化しており、同性婚への反対を表明している共和党の大統領候補たちも、予備選の後、民主党候補と戦う一般選挙では戦略の見直しを迫られそうです。

こうしたアメリカの動き、日本を含め他の国にも将来的には広がって行くのでしょうか?今後の世界での動きにも注目ですね。

ゲイのカップル
手をつないで歩くゲイのカップル

最高裁の判決文はこちらから。

以下をぽちっと押して頂けると更新の励みになります 。宜しくお願い致します!

にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ東部情報へ

にほんブログ村 旅行ブログ アメリカ旅行へ


About Washington DC Lifestyles

Washington DC Lifestyles
ワシントンのニュースや情報発信サイト「ワシントンDCライフスタイル」に来て下さってありがとうございます! DC在住のスタッフらが地の利を生かして少しでもワシントンDCの魅力を伝えて行けたらと思っています。どうぞ宜しくお願い致します!お問い合わせや取材依頼は、お問い合わせフォームから気軽にどうぞ!