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「オバマケアは合法」アメリカ最高裁が判断。オバマ大統領にとって大きな勝利!


アメリカのオバマ大統領が肝いりで実現させた医療保険制度改革=オバマケアを巡り、低所得者が保険を購入する際に政府が支給する補助金の合法性が争われた裁判で、連邦最高裁は、25日、合法との判断を示しました。オバマケアを政治的遺産(レガシー)として残したいオバマ大統領にとっては大きな勝利ですが野党・共和党は引き続き撤廃を求めて行く姿勢で、今後も与野党で攻防が続きそうです。

アメリカ最高裁判所
合憲判断を下したアメリカ最高裁判所

2010年に設立されたオバマケアは全米で約5000万人いた無保険者の削減を目指して作られたものでオバマ大統領の一番の看板政策です。

国民に医療保険購入を義務づけているオバマケアは保険を購入する際、中低所得者層には政府が補助金を支給する仕組みで、法律ではその受給対象を「州が開設した取引所(専用のウエブサイト)」での購入者と定めています。しかしオバマケアに反対する34州の知事が取引所開設を拒否したため、オバマ政権は連邦政府による代替取引所を設置。オバマ政権はこの政府が開設した取引所を通じて保険を購入した中低所得者層にも補助金を支給していたところ、反対派から「条文を逸脱していて違法だ」として訴えられ、補助金の合憲性が争われていました。

判決によりますと州が取引所をつくらない場合は、その州の住民が利用するサイトの設置を連邦政府に義務づけていることを指摘した上で、「議会は医療保険改革法案を成立させたのは保険の市場を改善するためであって壊すためではない」と述べて原告側の主張を退け、6対3で合憲の判断を下しました。

最高裁判事は保守派5人、リベラル派4人ですが、今回はロバーツ長官ら保守派の2人が政権支持に回りました。

オバマケアの取引所
オバマケアのオンラインの取引所

オバマケアにはこれまで約1020万人が保険を購入していてそのうち補助金を受けている人が約870万人ですが、もし違法との判断が下された場合は連邦政府が運営する取引所で保険を購入した少なくとも34州の約640万人が補助金の支給を受けられなくなる恐れがありましたが、そうした事態は避けられた形です。

オバマ大統領は判決を受けてホワイトハウスで会見し、「これで制度は今後も続く事になる。アメリカの全ての国民にとっての勝利だ」と判決を評価しました。

これに対し、共和党からは一斉に反対の声が上がりました。共和党のベイナー下院議長は「法案には欠陥がある。今後もオバマケアの撤廃を目指し、高齢者や中小企業オーナーらの必要に合わせた患者本位の制度に変更して行く」と表明したのに続き、来年の大統領選に出馬表明しているブッシュ元フロリダ州知事も「最高裁の判決にはがっかりした。オバマケアを撤廃する戦いが終わったわけではない」との声明を出したほか、同じく大統領選へ名乗りを上げているのマルコ・ルビオ上院議員も「判決には賛成出来ない。オバマケアは依然として悪法で、アメリカや何百万もの国民に悪影響を与えるものだ」と述べて、それぞれ撤廃を目指していく意向を示しました。

ちなみにオバマケアを巡っては2012年にも、最高裁が5対4の小差で「保険の購入を義務付けるのは合憲」と判断しており、オバマ大統領にとっては2度目の勝利となりました。

オバマ大統領
オバマ大統領にとっては2度目の勝利

2016年の大統領選でもこのオバマケアが1つの重要な争点となる見通しで、オバマ大統領の目玉政策が本当に今後も生き残るかどうかはこの大統領選の行方にかかっています。

つまりは、自らの大統領としてのレガシーを守るためにはかつてライバル同士だったヒラリークリントン氏が勝利して大統領に就任してもらうことがオバマ大統領にとっては必須であると同時に、オバマ政権で閣僚を務めたクリントン氏にとってもオバマ大統領が大統領として成功してこそ自分の勝算が高まると言う関係で、ライバルから打って変わって、お互いを必要とし合う関係に変化して行っていると言えそうです。

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