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<ワシントンDC・桜祭り2015>日本映画祭の開幕式で「太秦ライムライト」上映!落合賢監督のインタビューも♪


全米桜祭りの代表的イベントの1つとして去年から始まったワシントンDC初の日本映画祭「CineMatsuri™」の開幕式が22日、市内の劇場で行われ、斬られ役として知られる福本清三さんを主演にした「太秦ライムライト」が上映されました。会場には落合賢監督も駆けつけて、桜祭りを盛り上げました!

日本映画祭「CineMatsuri™」は3月22日から26日までの5日間に渡って行われ、毎日、ワシントンではまだ公開されていない日本の映画を上映します。

映画祭の会場
CineMatsuri™の会場

初日の22日は50年以上に渡り、時代劇・現代劇で「斬られ役・殺され役」を演じ、「5万回斬られた男」の異名を持つ福本清三さんを主演にした落合賢監督が手がけた「太秦ライムライト」が上映されました。

映画祭受付け
CineMatsuri™の受付の様子。大勢の人でごった返していました。
現在72歳と言う福本清三さんはトムクルーズと共演したハリウッド映画「ラストサムライ」でも斬られ役の本領を発揮し、迫力ある「死に方を演じた」ことでも知られていますが、初めて主演を務めた今回の映画で、第18回ファンタジア国際映画祭で日本人初となる主演男優賞を受賞しました。ちなみに歴代最年長受賞記録を更新したそうです。またこの映画は同じ映画祭でシュバル・ノワール賞(最優秀作品賞)も受賞しています。

「太秦ライムライト」は数多くの時代劇を作り出し、日本のハリウッドとかつて呼ばれた京都の太秦(うずまさ)で時代劇を支えてきた脇役の「斬られ役」の俳優達が、時代劇の減少とともに出番が少なくなって行く様子などを描いた作品で、チャールズ・チャップリンの映画「ライムライト」にちなんでいるそうです。この「ライムライト」は電球が普及する以前に舞台照明に用いられた照明器具ですが、同時に「注目の的」「人目につく立場」などと言う意味もあります。

時代劇の「斬られ役」と言う面白いところに目をつけた映画、と言う感じで笑える場面やせつない場面、師弟愛もあり、会場からは笑い声が上がったり、ため息が出たり、観客の反応も良かったように思いました。

会場に集まった観客
会場に集まった観客

映画の上映の後には、落合賢監督が登場し観客からの質問に流暢な英語で答えていましたが、その英語のあまりの流暢さには周りにいた人達からも驚きの声が上がっていました。

その落合賢監督に、上映会の後ワシントンDCライフスタイルが特別に単独インタビューをさせて頂いたので内容をご紹介します♪

上映会の後の落合賢監督
上映会の後の落合賢監督

落合賢監督インタビュー

QワシントンDCでの上映会が終わっての感想は?
A ワシントンDCの人達のリアクションが他の都市と違っていて興味深かったです。笑うポイントが違ってたりして。それから観客からの質問も日本の文化との違いや侍文化についてどうなのか、など深い質問が多かったのも印象的でした。

Qこの映画を作ろうと思ったきっかけは?
A元々プロデューサーが脚本を持って来てくれたんです。僕自身、福本さんのことは存じ上げていたんですが、実際にお目にかかってみるととっても魅力的な方でした。謙虚なところがあり、努力もし、誰の事も妬まないし、そういうところがすごく心に響いたので、是非この人にスポットライトを当てた映画を作ったら誰もが共感できる映画になるんじゃないかと思って、是非作りたいと思いました。

Qでも最初に出演をお願いした時に、福本さんからは断られたとか?
Aそうなんですよ。責任感が強い方なので自分が主演をやって、もしその映画が受けなかったら主演として責任を負わないといけないと、気にされていたと言う事と、自分なんかじゃなくてもっと若い人を立てて映画を作ればもっと観客が入るだろう、と言うお考えでした。とっても謙虚でな方でした。

Qそんな福本さんをどうやって説得したんですか?
A若い人達とこの映画で共演してもらいたいと言う事や、ライムライトの映画をモチーフにしているのでチャップリンの役目を福本さんにやってもらい、クレア・ブルームのやった若い役を山本千尋さんのような若い新しい女優さんを見つけるためにこの映画をやりたいと言う事、そしてこの映画を通して時代劇の製作を若い人にも見せることができるような映画にしたいと説得したところ、「わかりました。そう言う理由だったら参加させて下さい」と結局快諾してくれました(笑)。

Q福本さんにとっては初めての主役と言う事もあり、色々面白いエピソードがあるとか?
Aはい。とっても謙虚な方なので、初日に彼がカメラに向いた時に必ず彼はカメラのフレームのはじっこに行ってしまうんです(笑)。エキストラとしてずっと出演されて来たので人の前にかぶるようなことは絶対にしないですし、歩く時も人の後ろを通ってしまうんですね。
例えば、面白エピソードとしては映画の中には川原で死体役として寝てるシーンがあった時のことなんですが、雲がかかってしまい撮影を待たなければいけなくなってしまったのです。15分は待たないといけないので、川原に寝たままではなく1回立ち上がって座って頂いて血のりも取りますからどうぞ、と言ったのですが福本さんは「血の位置が動いてしまうとまた最初からやらないといけないから私は寝たままでいいです。」と言って血のりをつけたまま川原の地べたにずっと死体役として寝たまま長時間待っていた、と言う事もありました。でもそうすると他の出演者も同じように待たないといけなくなってしまったんですけどね(笑)。

主演がそういう風にこの映画のために全力を尽くそうと言うムードでやっていたので他の皆も同じようにやろう、と言う雰囲気になり、福本さんにはとてもいいムードを作って頂いたと思います。

Qキャスティングの中では主演の女優さんを見つけるのが一番大変だったとか?
A主演の女優さんはあまり有名な人ではなく、これから活躍して行く新しいダイヤの原石を見つけようと思っていました。お芝居もできて、可愛らしくて、アクションもできる人を探してオーディションも何回かしたのですがなかなか見つからなかったんです。そんな中、Youtubeで中国拳法の世界武術大会で世界チャンピオンを取った方の映像をあるプロデューサーが見つけて来たんです。それが山本さんだったんですが、初めてYoutubeの映像を見て彼女の動きと目力がすごかったので是非オーディションに来て欲しいと連絡しました。
お芝居の方は1から一緒に作り上げましたが、アクションは日本刀を握ったらとたんに動きの切れも良く、素晴らしかったです。

Qこの映画を通じて一番伝えたかった事は?
A次の世代へのバトンタッチと言うのがこの映画の主なテーマとなっているので、今まで福本さんのような方達が作り上げて来た伝統的な映画製作や技術を次の若い世代にどんどん渡し、若い人達はそれを尊敬と敬意を持って学び、また次の人達に渡して後輩を育てて行くと言う様子を伝えたかったのです。

Q今後の目標は?どんな映画を作りたいですか?
A僕自身日本で生まれ育って19歳の時にアメリカに来て20代をアメリカで過ごした事もあり、自分が日本に戻る時に「日本に戻る」のか、それとも日本からロサンゼルスに行く時に「ロスに帰る」のか、と言う自分のアイデンティティの問題を感じ、自分の居場所はどこなんだろうと考えたので、今後映画を作る中で主人公が自分の居場所を求めてさまよい、映画の最後に見つける、と言う「自分の居場所を見つける」と言うことをテーマで映画を作って世界の人と共有して行きたいです。
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まだまだ31歳と若い落合賢監督。これからも数多くの映画を作って世界の人に感動を与え続けて欲しいですね。今後の益々のご活躍を期待しています!
なお、今後のCineMatsuri™では
・23日午後7時〜「ぼくたちの家族」
・24日午後7時〜「かぞくのくに」
・25日午後7時〜「白ゆき姫殺人事件」
・26日午後7時〜「小さいおうち」
の上映が予定されています。
チケット購入など詳細はこちらのCineMatsuri™の公式HPから。

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