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NBCテレビの看板キャスターブライアン・ウィリアムズ氏が虚偽発言で降板!


アメリカの3大ネットワークの1つ、NBCテレビは10日、2003年にイラク戦争を取材した際の体験談として事実とは異なる内容を語っていた看板番組のニュースキャスターブライアン・ウィリアムズ氏について、停職6か月の処分にし、その間給与は無給とすると発表しました。

ウィリアムズ氏は2004年から、全米ネットのテレビ各局が看板キャスターをそろえる平日夕方のニュース番組「NBC Nightly News」のアンカーを務め、年収1000万ドル(約12億円)を受け取るアメリカを代表するキャスターです。

ウィリアムズ氏は2003年にイラク戦争の取材中、乗っていたヘリコプターが地上からの砲撃で破損し、砂漠に緊急着陸したという武勇伝をこれまでに何度も披露し、先月30日に追撃された航空機の乗組員でその後退役した兵士をたたえる特集を放送した際にも、繰り返し当時の様子を話していました。私もその日の放送は実際に見ていましたが、確かに明確に自分が乗っていたヘリコプターが攻撃され緊急着陸した様子を詳細に語っていました。

しかしその後、撃墜されたヘリコプターとウイリアムズ氏が乗っていた航空機の乗組員が、アメリカ軍の準機関紙「星条旗新聞(Stars and Stripes)」に対し、攻撃されたヘリコプターにウィリアムズ氏は乗っておらず、別のヘリコプターで攻撃の1時間後に墜落現場に到着しただけだったことを暴露。

ウイリアムズ氏は4日の放送で、攻撃を受けて墜落した航空機に自分は乗っておらず、別のヘリコプターで墜落現場に到着したことを認め、「12年前の出来事について間違えて思い出していました。謝罪します。」と記憶違いだったと釈明して数日間の謹慎を発表していました。

しかしNBCテレビは、10日になってデボラ・ターネス社長が処分決定に関する文書を発表し、「ウィリアムズ氏が事実と異なる体験談を語っていたことは彼のような立場にある者として間違っていて、不適切だった。NBCのニュースに対する数百万人のアメリカ人の信頼を損ねる許し難い行為」と激しい怒りを表明。6ヶ月間の降板を発表しました。

ウィリアムズ氏は2005年8月にアメリカ南部を襲ったハリケーン・カトリーナの報道でもニューオーリンズ市中心部で複数の遺体が流されているところを見たとの発言が事実と異なるとの指摘が出るなど別の体験談でも虚偽疑惑が浮上しているため、NBCテレビは、イラク戦争の際の体験談を含め、内部調査を進めているということです。

1970年8月に放送を開始した「Nightly News」は平均視聴者数が1000万人近くで、同時間帯のニュースでは1番の人気を誇って来ましたが、ウィリアムズ氏が虚偽発言を謝罪した4日以降、視聴者数で他局に抜かれています。
アメリカを代表するキャスターなのに、虚偽発言を繰り返していたとすれば許しがたい行為です。ウィリアムズ氏は語り口調も滑らかで分かりやすく、親しみやすいキャスターだったので私も毎晩欠かさず彼のニュース番組を見ていました。それだけに何故こんなことで嘘をついていたのかとショックの気持ちでいっぱいです。

ただ最近ウィリアムズ氏は自分の娘が主演を務めるミュージカル・ピーターパンの講演について特集を組んで宣伝するなど、公私混同しているのでは、と見ていて気になる部分もありましたし、そもそも1月30日の特集で特定の1人の退役軍人を取り上げて特集を組んでいること自体も「何故この人にわざわざスポットをあてるのだろう」と当時疑問に思いました。そんな特集をさらに脚色するためにありもしない武勇伝を語っていたのは報道人として許せることではありません。

ウィリアムズ本人は復帰の意向を示していますが、視聴者からの反発は大きく本当に復帰出来るかは難しい見通しです。とても残念な出来事でした。

NBCのブライアン・ウィリアムズ氏
ブライアン・ウィリアムズ氏。NBCテレビより
 

NBCテレビのデボラ・ターネス社長が10日に発表した文書はこちら(←クリック)から。

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