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ワシントンDCで大規模抗議デモ。黒人死亡を巡る白人警察官不起訴で。


アメリカで丸腰の黒人を死亡させた白人警官が不起訴になるケースが相次いだことを受け、首都ワシントンで13日、被害者の遺族も参加して大規模な抗議デモが行われました。

全米から約2万5000人が参加したこの抗議デモ隊はペンシルベニア通りを連邦議会議事堂に向けて練り歩き、「全ての人に正義を」「黒人の命も大事!」「警官は殺人ではなく市民を守れ!」「手を挙げているのに撃つな!」などと訴え ました。

7月にはたばこの違法販売を疑われただけで、 丸腰だったエリック・ガーナーさん(43)が複数の警官らに羽交い締めにされ、首を絞められる形で地面に顔を押し付けられて死亡したほか、8月には丸腰のマイケル・ブラウンさん(18)がミズーリ州のファーガソンで白人警官によって射殺。

また11月にはオハイオ州のクリーブランドでおもちゃの銃で遊んでいた12歳の黒人のタミヤ・ライス君 を、駆けつけた白人の警官が本物の銃と勘違いして射殺する事件も起きています。

ニューヨークとファーガソンのケースでは最近、黒人を死亡させた白人の警官に対し、それぞれ地元の大陪審が不起訴処分としたことを受け、これに抗議するデモが全米に広がりましたが、13日の抗議デモはこれまででも最大規模になりました。
今回の抗議デモを呼び掛けた黒人の人権運動家のアル・シャープトン師は、「人の首を締めて殺してもいいとする地方の大陪審から市民を守るために、 連邦政府が捜査できるようにする法改正が必要だ」などと訴えたほか、犠牲者のガーナーさんの未亡人も抗議デモに参加し、「私は皆さんの息子や娘さんのためにもこの抗議デモに参加している」と呼びかけ、 同じく犠牲者のタミヤ君の母親は「この問題は最近始まった新しいことではないんです。これまでずっと続いて来ている問題なのです」と問題の解決を訴えました。

更にデモには2012年にフロリダ州で自警団の白人男性に射殺された黒人の少年トレイボーン・マーティン君の遺族らも参加しました。

ワシントンで行われた抗議デモ「全ての人に正義を」と訴えながら13日にワシントンで行われた抗議デモ

当初、主催者側はこの日のデモ行進には5000人が参加すると見てワシントンDC の当局から許可を得ましたが、実際には全米各地から予定を上回る2万5000人以上が参加し、関心の高さが伺えました。

この日は ニューヨークやボストンのほか、サンフランシスコなど各地で抗議デモが行われました。ニューヨークのデモ隊はDCと同じく2万5000人規模に膨れ上がったほか、ボストンでは少なくとも23人が逮捕される事態となりました。

こうした抗議デモが各地で頻発するのは、中間選挙で大敗し、レームダック化しているオバマ大統領の求心力の低下の現れだと指摘する声も根強くあります。

オバマ大統領は人種間の融和を訴え圧倒的支持で当選しましたが、就任後は人種問題に関して目立った功績はありません。8日に放送されたテレビ番組のインタビューでは「アメリカ社会では人種差別の根が深い」などと語り黒人の立場に理解こそ示しましたが、 むしろこれまでは「黒人初の大統領」と言う肩書きがあるからこそ 人種問題には正面から取り組みにくく、避けて来たと言う面も否めません。そうしたオバマ大統領の対応が黒人やその他のマイノリティーグループには不十分と映っています。

Official White House Photo by Pete Souza)Official White House Photo by Pete Souza。オバマ大統領の求心力低下の指摘も

残り2年の任期の間に、「黒人初の大統領」として大統領選で訴えた「人種間の融和」を少しでも進めることができるのか、「オバマ大統領にとっては難しい課題となりそうです。

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