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サンクスギビングの後のブラックフライデー。アメリカ個人消費の話。


アメリカの「サンクスギビング」はアメリカ人にとってはクリスマスと並ぶ大きな休日で、毎年11月の第3木曜日にターキー(七面鳥)を食べながら感謝祭のお祝いをする国民の祝日です。多くの人はサンクスギビングの前後に数日ずつ休みを取って生まれ故郷に戻り、家族と過ごすのが定番でアメリカ人が国内を大移動するため、日本で言うお盆休みやゴールデンウィークのようにあちらこちらで渋滞が起き、それが毎年ニュースになっています。

「ブラックフライデー」とは、そのサンクスギビングの翌日の金曜日に開催される大安売りのことで、日本人にとってはお正月の初売り大セールのような感覚ですが、各小売店では毎年50%オフ、80%オフなどびっくりするような値引き商戦を行うため、買い物客が殺到し店内で商品を奪い合うなどの大乱闘が毎年繰り広げられるのが恒例となっています。
「ブラックフライデー」というこの名前は、小売店が黒字に転じ始めることが由来になっています。
集客と売り上げ拡大を狙う小売業者はこぞってブラックフライデー当日の金曜日だけでなく週全体へとセール期間を拡大するのが最近の傾向です。

今年のサンクスギビングは11月27日(木)でしたが、百貨店大手のメーシーズなどでは既にサンクスギビング当日から値引きセールを始めたため、ニューヨーク店では27日の当日だけでも1万5000人以上が列を作り開店を待ちました。

ターゲットディスカウント大手のターゲットではテレビが飛ぶように売れた

またディスカウント大手ターゲットは、国内で1分当たり1800台のテレビ飛ぶように売れたほか、1分当たり2000台のビデオゲームが売れたと発表しています。

毎年、いかに多くのアメリカ人が小売店に殺到して買い物をしたかがニュースになるのですが、今年は少しおもむきが違いました。全米小売り団体が行った調査によると今年のサンクスギビングホリデー中(木曜〜日曜の4日間)の小売り店での販売額は去年に比べ11%も減少し、実際に店を訪れた客足も去年に比べ7%も少なくなったことが今年のニュースになりました。

一方で、オンラインでの売り上げは去年に比べて14%も増加したとされています。これは、実際の小売店での安売りセールがサンクスギビングの週だけでなく、月始めから12月末まで続けて長い期間行われる傾向が出て来たため、客足がこの4日間に集中するのではなく分散するようになったことが1つ。そして小売店でもみくちゃになって買い物をするのを避け、年々インターネットでの買い物に軸足を移す人が出ていることが理由と見られています。

また、日本人は将来に備えて貯金をする人が多いですが、アメリカ人はお金が手に入ったら貯金よりも商品の購買に走るケースが多く、例えばアメリカ国民の44%は貯蓄残高が5887ドル(日本円で約50万円)以下しかないとの調査結果があるほか、別の調査では実に46%の人が貯金は$800 (日本円で6万8000円程)しかなく、毎回の給与のほとんどを使い切ってしまうと言う調査結果なども出ています。

こうしたアメリカ人の個人消費がアメリカ経済の70%を支えており、また日本や世界経済にも恩恵をもたらせているためどんどん購入して欲しいところですが、老後の蓄えなどがないのにそんなにバンバンお金を使ってしまって大丈夫?と個人的には見ていて心配になります。

サイバーマンデイ

最近アメリカでは国内のガソリン価格が日に日に安くなっていることがニュースになっていて、ガソリン代が浮いた分で、更に購買意欲が高まっているとされています。

ブラックフライデーを見逃してしまってもそのすぐ翌週の月曜日は「サイバーマンデー」と呼ばれるオンラインでの特大セールが実施される日で、この日はオンラインでの買い物客が集中します。

更にアメリカでは家族や友人間でクリスマスプレゼントを贈り合う習慣があるため、クリスマスに向けてプレゼントショッピングが本格化します。こうしたニーズに合わせ各小売店はクリスマスセールにも突入するので、多くのアメリカ人は貯蓄は置いておいて、今年も年末まで買い物三昧の日が続くことになりそうです。

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